新米だからこそ、美味しく炊きたい


待ちに待った新米の季節。
ふっくらと炊き上がった新米の香りとふっくらとした食感は、
暑い夏を、やっと乗り越えられたご褒美。

せっかくの新米、美味しく頂きたい!!
そこで、ちょっと美味しく炊ける情報をお届けいたします。
新米は採れたてで水分量が多いため、水加減を少なめに。
と 聞いたことがありませんか?

稲を刈り、天日干しをしていた時代なら確かにそうかもしれませんが・・・、
現在では多くの生産者が刈り取り後に大型乾燥施設で稲を乾燥させます。
マルシチ米穀も自社の乾燥施設5基が新米の時期にはフル稼働します。
乾燥技術の向上により、通常米と水分量は変わらないというデータもありますが
なぜ、水加減を少なくした方がいいのか?

それは、
新米は採れたて新鮮なため、細胞組織が柔らかく水の吸水率が高く、
モチモチとした炊き上がりが柔らかく感じてしまうから。
まずは普段通りの水加減でセットすることをお勧めします。
硬め・柔らかめはやはり個人のお好みですので、
キッチリ計測した容量で基準を知る事が大事です。

せっかくの苦労した水加減も、
ベッちゃとした炊き上がりだとガッカリしますよね?
その為、新米は浸水時間を若干短くしてください。
収穫まもない新米は細胞の壁がまだ固まっておらず、
炊飯時軟化するのも早いために、粘りが出やすい傾向にあります。
通常よりも高火力・短時間で炊き上げる事もポイント。
米の芯まで浸水されたお米ならば、早炊きモードがおすすめです。


新米の特性も踏まえて、基本的なお米の炊き方をおさらいします。

1.お米はきちんと計量していますか?  
 炊飯器に付属しているカップできちんとすり切りして量って下さい。
目分量とすり切りした量では人によってずいぶん違う場合があります。
この一手間が美味しいご飯への第一歩。

2.お水を一気に入れ、素早くすすぎ、素早く水を捨てて下さい。
 香りや旨みも流れてしまうため、必要以上に洗ったり、
 何度も水を替える必要はありません。  
 洗いすぎ・力の入れすぎは米粒を割ってしまう事があります。

3.浸水は通常米や古米より短めに。  
 新米は吸水力が多いため、30分弱と短めに浸水。
 その後ザルに上げて、水切りをする。(3分以内)
 乾燥によってお米が割れてしまうため、表面が乾かないように注意。

4.通常通りの水加減で炊飯器をセット。
 新米モードや早炊きモードがあればそちらで。
 蒸らしの時間は短めで。

5.余分な水分を逃すため、釜の底からザックリとほぐす。  
 新米はふっくらとしてやわらかいため、かき混ぜ過ぎには注意。  
 余分な粘り気が出てしまいます。

さあ、湯気まで美味しい新米を楽しみましょう!

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